【活動報告】 Analog Game Studies 各種活動報告( 2016 年 1 ~ 9 月)

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【活動報告】 Analog Game Studies 各種活動報告( 2016 年 1 ~ 9 月)

 岡和田晃

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 2016 年 1 ~ 8 月の Analog Game Studies の活動報告をさせていただきます。

 新体制の Analog Game Studies では、遊戯史学会の分科会となったボードゲーム読書会@高田馬場と合流し、毎月、研究活動をしています。 1 ~ 8 月は毎月 AGS メンバーが参加いたしました。

 大著である Jon Peterson “ Playing at the World ” (2012, Unreason Press) をようやく読み終わりました。また、 Tracy Fullterton “ Game Desin Workshop ”日本語版(『中ヒットに導くゲームデザイン』、中本浩訳、ボーンデジタル、邦訳 2015 年)を少しずつ読み進めております。その他、『キリギリスの哲学』の訳者の論文、川谷茂樹「〈人生〉がゲームであるという可能性について」の講読を行いました。
 いずれも大著ですが、学習の成果をアウトプットに役立てることを目指しています。読書会の模様(動画)やレジュメの PDF は、ボードゲーム読書会のサイトからダウンロードできますので、ぜひアクセスしてみてください。

 最近では、電子版が発売されたばかりのイェスパー・ユール『ハーフリアル』の講読を行っております。こちらは校閲協力も兼ねておりまして、あとがきや巻末に AGS メンバーが言及&クレジットされています。名著ですので、ぜひご覧ください。

 また、ボードゲーム読書会では、「浄土双六」のテストプレイも行いましたが、こちらも草場純の現代語訳で発売されました。

 ボードゲーム読書会を除いた AGS の主な活動を下記で紹介していきます。

 2016 年 1 月発売の「 TH (トーキング・ヘッズ叢書)」 No.65 「食と酒のパラダイス!」には、岡和田晃と田島淳が共著「『ダンジョン飯』から広がるディープなファンタジーゲームの世界」を寄稿しました。『ウィザードリィ』や関連小説群に『アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ』の“ Wilderness Survival Guide ”、『ザナドゥ・データブック』、グローランサ世界の『トロウルパック』、菊地秀行『妖神グルメ』、ペトロニウス『サテュリコン』までをコアに紹介。

 同じく 1 月発売の『きっとあなたは、あの本が好き。連想でつながる読書ガイド』で、岡和田晃は都甲幸治氏×阿部賢一氏との鼎談で J ・ R ・ R ・トールキンや『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の話をしています。

  2 月 7 日には東洋文庫で《ゲームデザイン討論会―公開ディスカッション 2016 年》 . が開催。大盛況でした。司会が蔵原大、パネル参加者に草場純。詳細は待兼音二郎氏・岡本充弘氏のレポートをご覧ください。 http://digrajapan.org/?p=3338

  2 月 11 日は、岡和田晃のゲームマスターにて、『ルール・ザ・ワールド ワイルド 7 』をゲストにいたる氏、沢田大樹氏、市川大河氏をお迎えしてプレイしました。この経験をもとに、 2 月 14 日にはいたる氏、沢田大樹氏、岡和田晃が高梨俊一氏のインタビューを行いました。

  2 月 29 日にはウォーゲームを強化。 GDW 社の SF ゲーム「メイデイ」と、中嶋真氏デザイン「三十年戦史」(「ダブルチャージ」 4 号)をプレイしました。

  3 月 7 日には AGS でも告知された「クク大全を遊ぶ会」を開催。日本式クク、インディアンクク、イタリアクク 1 、イタリアクク 2 、イタリアクク 3 、 5 枚キッレ 1 と、 7 種類の『クク』を体験。レポートは Togetter にまとめられています

  3 月 14 日は、 AGS 内でのスーツ『キリギリスの哲学』講読と、リュディガー・トルンのカードゲーム『アサンテ』、高梨俊一氏デザインのウォーゲーム「ドイッチュラント・ウンターゲルト」(「タクテクス」版)をプレイしました。

  3 月 19 ~ 20 日には岡和田晃が第 10 回 TRPG 文華祭にゲスト参加。『ウォーハンマー RPG 』と『エクリプス・フェイズ』を GM 、トークショーにも参加しました。

  3 月 21 日には田島淳の GM で『ルーンクエスト 90 ’ s 』をプレイしました。参加者は伊藤大地、岡和田晃。ゲストは北島一幸氏、なるねこ氏。

  4 月 5 日は、「ぷち伏見健二祭り」として、伏見健二氏デザインの二人用 RPG 『ピークス・オブ・ファンタジー』と、同じく伏見健二氏のウォーゲーム「八王子城攻防戦」(「ウォーゲーム日本史」 15 号)をプレイしました。

  4 月 14 日~ 7 月 28 日まで、岡和田晃が共愛学園前橋国際大学で「ポップカルチャー論」を開講(全 15 回)。

  4 月 24 日は岡和田晃の GM で『エクリプス・フェイズ』をプレイ。プレイヤーに蔵原大、ゲストに小野憲史氏、金澤尚子氏、市川大河氏。

  4 月には草場純が待望の単著『遊びの宝箱』をスモール出版から刊行。大好評を博しております。また、 Trick Taking Party ゲーム賞の選考委員に就任。「 Role&Roll 」 Vol.140 の『エクリプス・フェイズ』特集内、緑一色氏のコミック「スピタのコピタの!」に岡和田晃が参加。翌 Vol.141 以後は翻訳チーム名義から岡和田晃名義になる形で参加しています。

 また、「トーキング・ヘッズ叢書」 No.66 「サーカスと見世物のファンタジア」には岡和田晃と田島淳が執筆参加。『トンネルズ&トロールズ』のソロ・アドベンチャー「サイドショー」のレビューや、「ロック・ミュージックと RPG 文化(その 1 )」を寄稿しました。

  5 月 2 日には田島淳の GM で『ルーンクエスト』をプレイしました。参加者は伊藤大地、岡和田晃、蔵原大。ゲストにヤピロ氏、ヨンギ氏。

  6 月 5 日には共愛学園前橋国際大学で開催された「ポップカルチャー論」のワークショップでゲスト講師の草場純が講師の岡和田晃と一緒に、わらべ遊び「なかなかホイ」に「青山墓地」と、ドミノのインストを行いました。

  6 月 12 日には共愛学園前橋国際大学で開催された「ポップカルチャー論」のワークショップで、ゲスト講師の岩田恵氏と講師の岡和田晃が RPG 『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』をモデルにしたキャラクターメイクのワークショップを行いました。

  6 月 30 日には待望の『エクリプス・フェイズ』基本ルールブック日本語版がついに発売となりました。岡和田晃、高橋志行、仲知喜が翻訳チームに参加。蔵原大が校正協力。 AGS もスペシャル・サンクスにクレジットされております。

  7 月 7 日には共愛学園前橋国際大学で開催された「ポップカルチャー論」のワークショップでゲスト講師の近田全史氏が講師の岡和田晃と、『ローズ・トゥ・ロード』( 2010 年版)の簡易版を用いた RPG のワークショップを行いました。

  7 月 14 日には共愛学園前橋国際大学で開催された「ポップカルチャー論」のワークショップで、ゲスト講師の徳岡正肇氏と岩田恵氏が、講師の岡和田晃とともに『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』を用いたワークショップを行いました。

  7 月 25 日には岡和田晃がスイッチゲームズの『エクリプス・フェイズ』体験会にゲスト参加。『エクリプス・フェイズ』のゲームマスターをしました。同じく、 7 月発売の「 TH (トーキング・ヘッズ叢書)」 No.67 「異・耽美〜トラウマティック・ヴィジョンズ」には岡和田晃と田島淳が執筆参加。特集でサム・チャップ&アンドリュー・グリーンバーグ『ノド書』のレビューや、「ロック・ミュージックと RPG 文化(その 2 )」などを寄稿

 8 月 25 日の CEDEC2016 では、蔵原大が「行政、広報、ゲームの「今」―無料ゲームアプリ「自衛隊コレクション」はどのように企画・開発されたか?―」と題して発表
  4Gamers.com で徳岡正肇氏がレポートしています。

  8 月の「 Role&Roll 」 Vol.143 では岡和田晃の手になる『エクリプス・フェイズ』のゲームシナリオ「スパイダー・ローズの孤独」が掲載。また「ナイトランド・クォータリー Vol.6  奇妙な味の物語」には、ケン・リュウの『エクリプス・フェイズ』小説「しろたえの袖(スリーヴ)――拝啓、紀貫之どの」(翻訳:待兼音二郎氏)と、岡和田晃の解説「トランスヒューマン時代の太陽系――『エクリプス・フェイズ』とシェアードワールド」が掲載。

  9 月 3 ~ 4 日の JGC2016 では、サンセットゲームズの『ハーンマスター』体験会に伊藤大地と岡和田晃がゲームマスターで参加。また、岡和田晃は JGC 内の「 R-CON 」で『エクリプス・フェイズ』と『ガンドッグ・リヴァイズド』のゲームマスターと、新作発表会への出演を行いました。『ハーンマスター』に関しては、お待たせしていました『雛菊の野』の発売の見通しがたちました。

  9 月 17 日は「なかよし村とゲームの木」の第 26 回クク大会。終了後、第 2 回「クク大全を遊ぶ会」を開催、「クックー1」をプレイしました。

 また、新しく始まった株式会社ブックリスタの書評 SNS 「シミルボン」に、岡和田晃蔵原大田島淳が参加しています。こちらもご覧ください。

「『クク大全』を遊ぶ会」のご案内

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「『クク大全』を遊ぶ会」のご案内

 岡和田晃

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 昨年、黒宮公彦『クク大全』(ニューゲームズオーダー)が出版されました。伝統ゲーム『クク』について日本語で書かれた、最も詳しい解説書です。
 関係者曰く、「全282ページ、めくってもめくっても『クク』のルールか『クク』の歴史しか書いていない、という恐るべき本」。
 そのためか、仔細な情報が詰まっているのはよいが実際にプレイしてみないとイメージがわかない、という意見もまま見受けられるようです。
 そこでAnalog Game Studiesでは、『クク大全』に掲載されたゲームを遊ぶイベントを、2016年3月7日(月)に開催することになりました。コーディネーターは、同書の刊行に尽力し帯文を寄稿した草場純(ゲーム研究家、Analog Game Studies顧問)です。
 試験的なイベントのため、平日ではありますが、ご興味のある方は是非お越しください。もちろん、『クク』をはじめアナログゲーム初心者の方も歓迎いたします。

日時:2016年3月7日(月)14:00~18:00(予定)
会場:東中野ディアシュピール(http://www.dear-spiele.com/)
費用:規定の会場費がかかります。ご負担をお願いいたします。
持ち物:黒宮公彦『クク大全』(ニューゲームズオーダー)持参が望ましいですが、必須ではありません。
予約方法:analoggamestudies1★gmail.com(★⇒@)に、「『クク大全』を遊ぶ会参加希望」と表題に添え、「本名、連絡用携帯電話番号、ゲーム歴(ふだん遊ぶゲーム)、『クク大全』を持っているかどうか」をお書きいただき、メールにてお申し込みください(個人情報は厳守します)。
 ※募集は少人数、定員に達し次第、締め切りとなります。

【草場純先生のゲーム会】

【草場純先生のゲーム会】

AGS顧問の草場先生が主宰するゲーム会のリストです。
他にも多々ありますが、近々で行われるものだけピックアップしました。
予約不要なので、皆さま飛び入りでどうぞ!

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2016年1月27日水18時~ 大井町マーブル トランプ夜会 1500円
1月29日金20時~ 高田馬場ブリッジセンター ボードゲーム読書会 200円
1月30日土19時~ 高田馬場ブリッジセンター ブラックレディ大会 400円
2月01日月19時~ 大久保ゲームスペース柏木 ごいた東京支部例会 1000円
2月03日水19時~ 高田馬場ブリッジセンター ドラフツ例会 400円
2月05日金19時~ 高田馬場ブリッジセンター ブリッジ例会 400円
2月06日土13時~ 高田馬場点字図書館 ゲームを楽しむ会 0円
2月06日金19時~ 高田馬場ブリッジセンター カードゲーム講座 400円
2月07日日13時~ 巣鴨 東洋文庫 ゲームデザイン公開討論会 1500円
2月07日日18時~ 高井戸区民センター SF乱学講座 1000円
2月08日月 元日
2月09日火18時~ 戸山 社会教育会館 バックギャモン例会 200円
2月13日土19時~ 高田馬場ブリッジセンター スカートのミニ大会 400円
2月19日金19時~ 高田馬場ブリッジセンター ブリッジ小会 400円
2月20日土19時~ 高田馬場ブリッジセンター ノートランプのミニ大会 400円
2月26日金20時~ 高田馬場ブリッジセンター ボードゲーム読書会 200円
2月27日土19時~ 高田馬場ブリッジセンター ライヤーズダイス大会 400円
2月28日土12時~ 上石神井ビューハイツ フェアリーギャモン大会 640円

【活動報告】Analog Game Studies各種活動報告(2015年9~12月)&ゲームデザイン討論会のお知らせ

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【活動報告】Analog Game Studies各種活動報告(2015年9~12月)&ゲームデザイン討論会のお知らせ

 岡和田晃
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 2015年9~12月のAnalog Game Studiesの活動報告をさせていただきます。
 新体制のAnalog Game Studiesでは、遊戯史学会の分科会となったボードゲーム読書会@高田馬場と合流し、研究活動をしています。
 G.バウアー『ギャンブラー・モーツァルト』(吉田耕太郎・小石かつら訳、春秋社、邦訳2013年)を読了し、現在は、Jon Peterson “Playing at the World” (2012, Unreason Press)、Tracy Fullterton“Game Desin Workshop”日本語版(『中ヒットに導くゲームデザイン』、中本浩訳、ボーンデジタル、邦訳2015年)を少しずつ読み進めております。いずれも大著ですが、学習の成果をアウトプットに役立てることを目指しています。読書会の模様(動画)やレジュメのPDFは、ボードゲーム読書会のサイトからダウンロードできますので、ぜひアクセスしてみてください。


 今回のボードゲーム読書会に参加しているAGS顧問の草場純、またボードゲーム読書会主宰の沢田大樹氏による講義録を収めた『ボードゲームのいろはにほへと』(ペンタメローネ)が、11月22日のゲームマーケット2015秋で頒布されました。同ゲームマーケットでは草場純が、ゲームマーケット大賞の選考委員として活動しています。
 2015年10月に発売された黒宮公彦『クク大全 ルール・ヴァリアント・歴史』(ニューゲームズオーダー)には、草場純が帯文を寄稿しています。

 それとは別に、9月4日~6日のJGC2015では、AGSの岡和田晃と田島淳が、プロジェクト・ハーンの一員として、サンセットゲームズのブースにて『ハーンマスター』体験会を開催いたしました。AGSでもその活動をご紹介したことがある作家の長谷敏司氏がご来場くださいました。
 また、AGSメンバーが実験的に行なっているゲーム会では、9月21日に田島淳のゲームマスターで『ストームブリンガー』第二版(ケン・セント・アンドレ、スティーブ・ペリンがデザイン)のテストプレイを行いました。使用したのは伏見健二氏デザインのシナリオ「紫水晶と鮮血」。ゲストとして作家の片理誠氏をお招きしました。
 これらのイベントの模様は、「TH(トーキング・ヘッズ叢書)」No.64の記事「死と隣りあわせの世界で、「感情と意志の交錯」を追体験 『ストームブリンガー』第二版と、伏見健二「紫水晶と鮮血」」(岡和田晃)で詳しく紹介されています。

 なお、この号には、岡和田晃が奥谷道草(HUGO HALL)『オモシロはみだし台湾さんぽ』のレビュー、安田均監修、河野裕・友野詳・秋口ぎぐる・柘植めぐみ著『ブラックミステリーズ 12の黒い謎をめぐる219の質問』のレビューをそれぞれ寄稿し、また田島淳が「氷川霧霞編『TRPGシナリオ作成大全』Vol.5を詳細に論じております。『TRPGシナリオ作成大全』Vol.5のレビューについては、「氷川TRPG研究室」でもご紹介いただきました

 10月12日は、『クトゥルフの呼び声』(『クトゥルフ神話TRPG』)をプレイしたことがない、という伊藤大地のために、北島一幸氏をゲストにお迎えして、岡和田晃のキーパーで『クトゥルフ・ダークエイジ』をプレイしました。
 使用したのは「Worlds of Cthulhu」誌のIssue 01に掲載されたシナリオ「The Vampire of Schwarzbrunn」でした。今回のプレイ経験は「ナイトランド・クォータリー Vol.03 愛しき幽霊たち」に掲載された論考「H・P・ラヴクラフトと煉獄の徴候 ストーカー、レ・ファニュ、アイリッシュ・ヴァンパイア」(岡和田晃)に強い影響を与えています。

 11月23日には、ゲストの北島一幸氏のゲームマスターで、モンテ・クックがデザインした「Numenera」がプレイされました。このプレイ経験を反映して、岡和田晃は「図書新聞」2015年12月12日号「〈世界内戦〉下の文芸時評 第10回 「均質な空間」をサクリファイスする、世界観構築とその物象化」で「Numenera」への言及を行ないました。
 また、12月20日には、作家の高橋桐矢氏、ライターの市川大河氏をゲストに迎えて、岡和田晃のゲームマスターで『エクリプス・フェイズ』がプレイされました。
 『エクリプス・フェイズ』は、日本SF作家クラブ公認ネットマガジン「SF Prologue Wave」でのコラボレーション企画が継続しており、また2016年には基本ルールブック日本語版が出版される予定です。

 蔵原大は、「SF Prologue Wave」2015年11月20日号に「ウォーゲーム研究大会・参加談―イギリスで戦略をプレイするということ」を寄稿。12月5日の遊戯史学会例会では司会をつとめました。2016年2月7日の「ゲームデザイン討論会―公開ディスカッション2016.02.07」を企画、運営しています。AGSからは草場純がコメンテーターとして参加、蔵原大が司会進行役を担当する予定です。

 最後になりましたが、2015年度から蔵原大が東京電機大学の非常勤講師に、岡和田晃が共愛学園前橋国際大学の非常勤講師に、それぞれ就任いたしましたことをご報告いたします。

【活動報告】Analog Game Studie各種活動報告(2015年5~8月)&『ハーンマスター』体験会のお知らせ

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【活動報告】Analog Game Studie各種活動報告(2015年5~8月)&『ハーンマスター』体験会のお知らせ

 岡和田晃
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 2015年5~8月のAnalog Game Studiesの活動報告をさせていただきます。

 新体制のAnalog Game Studiesでは、遊戯史学会の分科会となったボードゲーム読書会@高田馬場と合流し、The Oxford History of Board Games (David Parlett, 1999)、バーナード・スーツ『キリギリスの哲学』(川谷茂樹&山田貴裕訳、ナカニシヤ出版、邦訳2015)といったテクストをメンバーが毎月、読み進めております。

 それとは別に行なった試験的なゲーム会では、ゲストに北島一幸氏、倉数茂氏らを迎え、2015年5月には『パラノイア 【トラブルシューターズ】』、8月には『エクリプス・フェイズ』をプレイすることができました。

 これらの活動と並行して、7月30日発売の「TH(トーキング・ヘッズ叢書)」No.63では、岡和田晃が安田均&秋口ぎぐる『アルケリンガの魔海』のレビュー等を、田島淳が『パラノイア 【トラブルシューターズ】』論を、またゲストの西村遼氏は「東京マッハVol.14 そして夏 そして浅草男祭り」のレポートを、それぞれ寄稿しています。

 8月14日に頒布された「TRPGシナリオ作成大全 Volume 5」ででは、高橋志行が「馬場秀和RPG論集註解:ゲームマスターの「自律の思想」を読み解く」を寄稿しています。
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 8月25日に発売された「SFマガジン」2015年10月号「特集 伊藤計劃」では、岡和田晃が「伊藤計劃読者に薦める「次の10冊」ガイド【ノンフィクション】」内にて、ケイティ・サレン&エリック・ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』を紹介しています。

 8月28日に発売された「ナイトランド・クォータリーvol.02 邪神魔境」では、岡和田晃が「ケルトの原像と、破滅的リアリズム――フィオナ・マクラウドとRPGから、ロバート・E・ハワードの“昏さ”を捉える」を寄稿。仲知喜がアドバイスと資料提供を行ないました。ヒロイック・ファンタジーの定義の再考にまで遡行し、そこから『クトゥルフ神話TRPG』や『ウォーハンマーRPG』のある部分にも通じる、ケルト性について思考しています。その他、岡和田は「Role&Roll」ほか各誌・新聞等で精力的に活動しています。

 AGS顧問の草場純氏の活動は、多岐にわたるため、また別項で紹介いたします。

 また、これは9月の活動となりますが、ジャパンゲームコンベンション(JGC)2015のサンセットゲームズのブース内にて、本格ファンタジーRPG『ハーンマスター』の体験会を開催します(JGC2015の会期は9月4~6日ですが、体験会は5日と6日)。詳細は日本SF作家クラブの公式ウェブサイトで告知されていますので、こちらをご覧くださいませ

《遊戯史学会2015年05月23日》

突然ですが遊戯史学会の活動ご案内です
今回は、増川宏一先生と江橋崇先生(法政大名誉教授)のダブル講演あります

 蔵原大(遊戯史学会理事)
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■ 日時:2015年5月23日土曜日1330時~1630時
■ 会場:東京富士大学本館142教室
■ アクセス:山手線・西武新宿線・地下鉄東西線 高田馬場駅北口(早稲田口)下車、
 さかえ通りを北西へ3分歩いた橋の向こう正面(橋は渡らない)。

■ 参加費:500円(予約不要です)
■ 内容:
 講演1 「絵双六と広告、宣伝」 増川宏一会長
 講演2 「消えた『ことば遊びカルタ』の謎」 江橋崇副会長
※18時ごろに大学近くで有志の懇親会あるかもしれません

【活動報告】Analog Game Studie各種活動報告(2015年3~4月)

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【活動報告】Analog Game Studie各種活動報告(2015年3~4月)

 岡和田晃
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 2015年3~4月のAnalog Game Studiesの活動報告をさせていただきます。

 新体制のAnalog Game Studiesでは、遊戯史学会の分科会となったボードゲーム読書会@高田馬場と合流し、EUROGAMES: The Design, Culture and Play of Modern European Board Games (Stewart Woods, 2012)、The Oxford History of Board Games (David Parlett, 1999)といったテクストをメンバーが毎月、読み進めております。

 それとは別に行なった試験的なゲーム会&読書会では、ゲストに西村遼氏、汐月陽子氏を迎え、2015年3月にはボードゲーム『ゴーストハンター13 タイルゲーム ディアブロ・ドゥ・ラプラス』、カードゲーム『ポイズン』に『ブラックストーリーズ』をプレイし、また4月に内村博信『ベンヤミン 危機の思考』(未來社)を最後まで読み終えることができました。

 これらの活動の成果として、4月30日発売予定の「TH(トーキング・ヘッズ叢書)」No.62では、岡和田晃が「ゲームデザイン討論会 公開ディスカッション」や『ゴーストハンター13 タイルゲーム』等のレビュー、田島淳が門倉直人『闇と炎の狩人』(新版)、『ウォーハンマーRPG』(重版)のレビュー、ゲストの西村遼氏はロールプレイングポエム『光より遅く』のレビューを、それぞれ寄稿しています。

 5月13日頃発売予定の「ナイトランド・クォータリーvol.01 吸血鬼変奏曲」では、岡和田晃が「ヴァンパイアの情念、理性への叛逆――カーミラとジュヌヴィエーヴ、神話的思考とリアリズム」を寄稿。吸血鬼文学の伝統をふまえたうえで、会話型RPG『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』を論じています。
 また、先の両名のほか、伊藤大地らAnalog Game Studiesのメンバーも参加していた「『ウォーハンマーRPG』体験会」等の活動が一助となり、『ウォーハンマーRPG 基本ルールブック』のエラッタ適用済の重版が刊行されました。初版より9年ぶりの快挙です。詳しくは公式ホームページをご参照ください。

 AGS顧問の草場純は精力的な活動をしています。4月に限っても、「4月は1日水にドラフツ例会、3日金にブリッジ例会、4日土に点字図書館でゲームを教え、赤桐さんのカードゲーム講座、5日日にSF乱学講座に参加、6日月にごいた例会、7日火に新橋のゲーム会に参加、8日水に大宮のゲームスペース訪問、9日木に子ども夢パークで童遊びの指導、ヤポンブランド会議、10日金は麻雀、11日土はポーカートーナメント予選を見学、夜はボードゲーム、12日日は、故石見博昭氏のお別れ会、柏ボードゲームの会に参加、13日はあそべえで子供達と遊び、14日はギャモン例会に参加、15日水は『草場純の遊び百科』の編集会議、16日水はフランスのゲームイベント運営者たちとの交流会、17日金はブリッジ、18日土はパズル懇話会の後、JAGAへ行って5月5日の八八教室の打ち合わせ、それからアブストラクトボードゲームミュージアムに行って、5月16日のアブストラクト会の打ち合わせ、夜はウィザード大会。19日日は四谷のおもちゃ美術館で子供たちにゲームを教え、雷門で東八拳の試合、21日火はニコリでゲームを教え、22日水は大井町のマーブルでトランプ夜会、23日木は高次脳機能障碍者自助グループ調布ドリームでゲームの指導、24日金はボードゲーム読書会25日土はドミノ大会を主催、26日日は選挙に行ったあと雷門で東八拳、中目黒で新ボードゲーム党に参加、それから四谷のカフェオハナゲーム会へ。28日火はツイッターでゲームデザイン討論会、29日水は北ゲーム会と、西新井のなべやゲーム会に参加。30日木は取手のゲーム合宿に出かけます。5月は5日火にゲームマーケット、23日土に遊戯史学会が予定されています。」というのが、本人の筆になる活動記録・紹介となります。

《遊びにひそむ民俗 3》

《遊びにひそむ民俗 3》

●本文:草場純(遊戯史学会・理事)、解説:蔵原大(遊戯史学会・理事)

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《本 文》

 日本(とは限らないが)の民俗の中には、いろいろなところに「形式化された問答」というのがある。

 昔話の中では山姥(やまんば)とお札(ふだ)が問答をしたり、犬・猿・雉も黍団子(きびだんご)による利益誘導もさることながら、桃太郎との問答によってお供となっていくと考えるべきだろう。ヤマトタケルに至っては、ことあげによって命を落とす。そう言えば「人狼(じんろう)」は、問答によって命を落とすゲームとも言える。

 伝承遊びに注目すれば民俗的な問答は更に顕著で、今まで紹介した「今年の牡丹(ぼたん)」でも、「あぶくたった」でも、オニとコドモの問答は、遊びの主要な部分を占めている。よく知られる「花一匁(はないちもんめ)」も「問い」と「答え」の繰り返しによる、文字通りの問答が遊びの本体であり、民俗の透けて見える部分でもある。


( https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=l2Bgxl06NX4 )

  問 ♪ふるさとまとめて花一匁 答 ♪ふるさとまとめて花一匁
  問 ♪となりのおばさんちょっと来ておくれ 答 ♪鬼がこわくて行かれない
  問 ♪おふとんかぶってちょっと来ておくれ 答 ♪おふとん破れて行かれない
  問 ♪お釜かぶってちょっと来ておくれ 答 ♪お釜底抜け行かれない
  問 ♪鉄砲かついでちょっと来ておくれ 答 ♪鉄砲弾なし行かれない
  問 ♪それはよかよか どの子が欲しい 答 ♪あの子が欲しい
  問 ♪あのこじゃ分からん 答 ♪この子が欲しい
  問 ♪このこじゃ分からん 答 ♪相談しよう
  問 ♪そうしよう

 それぞれに隠喩されているものの詮索は民俗学に譲り、ここでは遊びからゲームに発展した「問答」を見てみよう。

「なぞなぞ」などの言葉遊びは、ゲームと言うよりはクイズだが、明治から大正期に流行った字花(チーハー)は、それなりにゲーム性が高い。これは親が予め定められた漢熟語の中の一つを正答と指定し、曖昧なヒントを出して回答を募るギャンブルゲームである。こうした「親の決めた正答を子が察して当てる」というゲームシステムは、手本引きなどにも見られるものである。とは言えもちろん日本の専売と言うわけではない。現代では、たほいや(ディクショナリー)や、アップルトゥアップルなどとして多用されている。絵が絡めば、ディクシットやカレイドス、アイデンティクやテレステレーションなどもこの類といえるかもしれない。

  とは言え、例えば「ディクシット」と「手本引き」を比較したとき、その文化的な背景の大きな違いに、深い考えを覚えずにはいられない。これを民俗の違いに結びつけるのは、牽強付会に過ぎるだろうか。

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《解 説》

草場純氏は、双六の前近代史研究などで知られるゲーム研究者です。
本文は、草場氏が以前にNPO法人世界のボードゲームを広める会「ゆうもあ」の機関誌『ゆうもりすと』に掲載した記事の転載です。

なお草場氏は、三宅陽一郎氏(デジタルゲーム学会・理事)と共に「ゲームデザイン討論会」を開催しております。2015年3月には、神保町にある「奥野かるた店」で公開討論会のパネリストを務められました。

【ゲームデザイン討論会―公開ディスカッション2015.03.14】
遠藤雅伸も登場。アナログゲームとデジタルゲームの歴史的邂逅レポ(エキサイトレビュー、小野憲史)
「ゲームデザイン討論会」のハッシュタグ:#game_dsgn。


( https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=fG-l8z3bIkQ )

《ゲームデザイン討論会3/14―公開ディスカッション》

遊戯史学会と日本デジタルゲーム学会は、3月14日、ゲームデザインの過去・現在・未来をトコトン探求する公開討論会を行います。題して「ゲームデザイン討論会―公開ディスカッション」。

これまでツイッターで行われてきたゲームデザイン討論会ですが、今回はリアル・ワールドで対面しながらのトークバトルです。

●日時:03/14(土曜)13:30~16:00
●場所:東京・神保町の奥野かるた店 2F( http://www.okunokaruta.com/)
参加は予約制で定員40名(参加費1500円, 詳しくはhttp://www.gameshistory.net )DSC_0110

トークのテーマは「奥野の百年、ゲームデザインの千年」。奥野かるた店の約100年の歴史を振り返りながら、デジタルゲームとアナログゲームの双方の知見からゲームデザインを幅広く語り合います。もちろん参加者からの飛び入り発言、大歓迎!

パネリストは、デジタルゲーム界から『ゼビウス』『ドルアーガの塔』の開発者として知られる遠藤雅伸氏、それにAI研究者の三宅陽一郎氏。アナログゲームからは「ゲームマーケット大賞」委員長で当AGS顧問の草場純氏、ゲーム紹介サイト“Table Games in The World”の小野卓也氏、ゲーム店「ドロッセルマイヤーズ」の渡辺範明氏が参加します。司会は遊戯史学会理事で当AGS会員の蔵原大。

参加申し込みは遊戯史学会サイトから( http://www.gameshistory.net )
申込者が定員を上回る場合、抽選となりますので、ご注意を!

【活動報告】Analog Game Studies第17回~20回読書会報告&新体制のお知らせ、各種活動報告

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【活動報告】Analog Game Studies第17回~20回読書会報告&新体制のお知らせ、各種活動報告

 岡和田晃
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 2014年のAnalog Game Studiesの活動報告をさせていただきます。
 まず、2014年1月の第17回、2014年3月の第18回、2014年5月の第19回の3回で、ケイティ・サレン&エリック・ジマーマンの『ルールズ・オブ・プレイ』(下巻、ソフトバンククリエイティブ)を通読いたしました。これらの会合では、狭義のゲームの話題のほか、例えば戦略論、サッカー、本格ミステリにおける「後期クイーン的問題」など、多様な議論が行なわれました。

 2014年7月の第20回では、明神下ゲーム研究会との合同で、増川宏一『盤上遊戯の世界史』(平凡社)の読書会を行ないました。明神下ゲーム研究会のメンバーにはこれまで、Analog Game Studiesでデザイン中のゲーム作品のテストプレイ協力等もいただいております。

 20回の読書会を達成したことを一つの区切りとしまして、2014年10月からは、AGSメンバーの環境変化もふまえて若干活動スタイルを変更し、新体制で、学術および文芸ジャーナリズムとの連携をいっそう強化していくことになりました。
 まず、AGSメンバー有志が「ボードゲーム読書会@高田馬場」と合同することで、より学術的な側面のアウトプットを目指していきます。これまで、Avedon and Sutton-Smith “The Study Of Games”、Cornell and Allen “War and Games”といった英語文献を読み進めるとともに、伝統ゲームの研究発表なども共有して参りました。
 この「ボードゲーム読書会」は遊戯史学会の分科会として承認され、3月には【ゲームデザイン討論会―公開ディスカッション2015.03.14】を開催する予定です。

 加えて2014年10月からは、AGSメンバー有志に、随時ゲスト参加者を交えつつ、ゲームと文芸の交点を模索するためスチームパンクRPG『キャッスル・ファルケンシュタイン』のキャンペーン・プレイと内村博信『ベンヤミン 危機の思考』(未來社)の読書会を交互に行なうという試験的な試みを開始して参りました。こちらは「TH(トーキングヘッズ叢書)」(アトリエサード/書苑新社)No.61「レトロ未来派」(スチームパンク特集)への執筆参加ということで、一つの成果を生むことができました(後述)。

 今後ともAnalog Game Studiesは、より良いアウトプットを行なうために、研鑽を続けて参ります。

 このおよそ1年の間に、Analog Game Studiesのメンバーが行なった活動の一部をご紹介していきます(AGS内記事執筆・査読等を除く)。

 顧問の草場純氏は、AGSのこちらのエントリでも紹介されているような各種ゲーム会を主催するとともに、船橋の「買い将棋」のルールを取材したり、ゲームマーケット大賞の審査委員長をつとめるなどし、その存在感を発揮しました。盤双六の新資料を発見し、その研究も行なっております。さらに、Twitter上で行なわれているゲームデザイン討論会は遊戲史学会の試みとなり、現在まで8回を数えています。
 出版関係では、赤桐裕二『トランプゲーム大全』(スモール出版、2014年11月発刊)や、2015年10月発刊予定の、『クク』についての書籍などに協力しています。

 代表の岡和田晃は、「Role&Roll」に連載されている『エクリプス・フェイズ』関係の記事、および「SF Prologue Wave」の『エクリプス・フェイズ』企画に毎号協力しています。「Role&Roll」では「戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」の執筆も引き続き行っています。
 共著『向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ』(未來社、2014年1月)は日本図書館協会の選定図書となり、『北の想像力 〈北海道文学〉と〈北海道SF〉をめぐる思索の旅』(寿郎社、2014年5月)は第35回日本SF大賞の最終候補作となりました(選考会は2月中旬頃に行われます)。また単著『向井豊昭の闘争 異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』(未來社、2014年7月)のほか、共訳書・共著を合計3冊刊行いたしました。
 AGSをご覧の皆さまへ特にお読みいただきたいのは、川上亮『人狼ゲーム BEAST SIDE』(竹書房文庫、2014年4月)、仁木稔『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』(早川書房、2014年4月)、浦賀和宏『頭蓋骨の中の楽園』(講談社文庫、2014年9月)に寄せた解説文です。『人狼ゲーム BEAST SIDE』では「人狼」の起源と現在を考え、『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』では、ゲーミフィケーションを論じ、また『頭蓋骨の中の楽園』ではゲームAIを批評的に考えてみました。

 また、『狂気山脈の彼方へ』(創土社、2014年12月)に収められたHUGO HALL氏のゲームブック「レーリッヒ断章の考察」のお手伝いをしており、こちらもチェックをいただけましたら幸いです。

 講演やゲーム関係のイベントも活発に開催し、『エクリプス・フェイズ』体験会のほか、ジュンク堂書店や東京堂書店で講演やトークイベントを行ない、また2014年10月の日本近代文学会秋季大会でのパネル発表「世界内戦と現代文学――批評と創作の交錯」に出演、文学についての学会発表で領域横断的にゲームについての言及も行ないました。

 蔵原大は遊戯史学会の理事に就任し、各種活動を精力的に行なっております。また、「SF Prologue Wave」にオリジナル小説「『真夏の夜の夢』作戦」を発表。齋藤路恵との共著で『エクリプス・フェイズ』小説「マーズ・サイクラーの情報屋」も発表し、評判を集めました。

 田島淳は、昨年に引き続いてジャパンゲームコンベンション(JGC)2014の『ハーンマスター』体験会でゲームマスターをつとめ、また2014年10月にはイイトコサガシのファシリテーター研修の講師として、先鋭的なルールシステムの未訳RPG『Becoming』をプレイし、好評を得ました。
 加えて、田島は「TH(トーキング・ヘッズ叢書)」でライターとして文芸とRPGをつなぐレビュー活動を開始し、No.59では『北の想像力』、No.60では岡田剛『十三番目の王子』、No.61では門倉直人『失われた体』のレビューをそれぞれ寄稿しています。

 仲知喜は「TH」No.61の「エッジの利いたスチームパンク・ガイド」に参加し、RPG『ヴィクトリアンエイジ・ヴァンパイア』、アラン・ムーアほか『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』、チャイナ・ミエヴィル『ペルディード・ストリート・ステーション』のレビューを寄稿しています。『ペルディード・ストリート・ステーション』のレビューはAnalog Game Studiesの「【レビュー】RPGゲーマーのための『ペルディート・ストリート・ステーション』ガイド」とセットでお読みください。

 「TH」No.61の「エッジの利いたスチームパンク・ガイド」は岡和田の編になるもので、岡和田は「世界劇場と吸血鬼ジュヌヴィエーヴ」(「TH」No.58、AGS記事の改稿)、「サイバーパンクとクトゥルフパンク」(「TH」No.59)、「サイバーパンクとゴシックパンク」(「TH」No.60)の文脈をふまえた批評文「スチームパンクと崩壊感覚、歴史への批評意識としての「パンク」」を寄稿。また、キース・ロバーツ『パヴァーヌ』、ギブスン&スターリング『ディファレンス・エンジン』、マイケル・ムアコック『グローリアーナ』、佐藤亜紀『1809』、フォルカー・デース『ジュール・ヴェルヌ伝』のレビューを執筆しました。

 なお、田島淳は「エッジの利いたスチームパンク・ガイド」のうち、『キャッスル・ファルケンシュタイン』、RPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ エベロン』、それに沙村広明「エメラルド」のレビューを「エッジの利いたスチームパンク・ガイド」にも寄稿しています。「スチームパンク」を軸に、AGSがこだわってきたゲームと文芸の交点を探る試みで、成果を残すことができました。